外国人介護人材の“リアル”をお届け!

今回のHeidy’s Diaryでは、私がとても信頼しているチームメンバーの一人、クマラさんをご紹介します!

クマラさんはインド出身で、なんと日本在住歴は11年!現在は永住権も取得し、日本語・英語・ヒンディー語を自在に使いこなす語学力抜群のトリリンガルです。
みなさん、【Heidy's Diary Vol.09 - インド現地マッチング会】を覚えていますか?
あのイベントをはじめ、インドでの活動において、クマラさんは定期的に現地を訪れ、調整・通訳・サポートと多方面で活躍してくれているキーパーソンです!
今回は、そんなクマラさんの視点で振り返るインド出張ストーリーをお届けします。現地の空気感、候補者とのやりとり、日本チームとの連携の様子など、クマラさんだからこそ伝えられるリアルなお話を、ぜひ楽しんで読んでいただけたら嬉しいです❤

みなさん、こんにちは。クマラです!今回はKumar's特集として、2025年4月に行ったインド現地合同マッチング会のお話をしたいと思います!
最初のきっかけは、オンライン面接から始まりました。画面越しに一生懸命に話すインド人候補者の姿を見て、「次はインドに行って直接会って面接したいですね」と話しました。
その後、実際にインドでのマッチング会を開催してみたところ、日本から参加された法人の方々から「対面だと気持ちが伝わってくるね」「相手の目を見て、覚悟や想いが感じられたよ」という声をたくさんいただきました。それ以来、この取り組みは定期的に開催する大切なイベントになりました✨

社会福祉法人平成福祉会様

社会福祉法人栄和会様

社会福祉法人信義福祉会様

社会福祉法人峰栄会様

社会福祉法人美芳会様

マッチング会の本番に入る前に、私たちは必ずインド人候補者に対し「説明会」を行うことにしています。
「いきなり面接スタート!」ではなく、候補者がしっかりと理解と納得をしたうえで、自分の未来を選べるようにしたいからです。説明会では、面接を行う日本の法人がどんな場所にあるのか、どんな人たちが働いているのか、どんな生活になるのかなど、できるだけ具体的に伝えます。
たとえば「施設は静かな山の中にあります。近くにスーパーは少ないけれど、寮から徒歩5分でバス停があります」「ごはんは自炊になるので、日本に行く前に少し料理の練習をしておくといいです」「冬は雪が降る地域なので、寒さに慣れておくことも大切です」そんなふうに、給与だけではない“暮らしのリアル”を正直に伝えることを大切にしています!

いよいよ面接本番の日。会場に入ると、そこにはピンと張りつめたような静かな緊張感が流れていました。候補者たちは「おはようございます」「よろしくお願いします」と、丁寧にあいさつをしてくれました。中には、朝から何度も鏡の前で練習をしていたという学生もいました。彼らにとってこの日が人生を変える一日であることが、表情から伝わってきます。
手のひらをぎゅっと握りしめていたり、何度も深呼吸をしていたり、 目には見えないプレッシャーと戦っている姿が、とてもまぶしくて、愛おしく感じました。そんなとき、私たちが一番心がけているのが、少しでもみんなをリラックスさせてあげること!「緊張しても大丈夫だよ。それは頑張ってる証拠だからね」と声をかけました。


グループ面接 → 選抜 → 個人面接 → 内定発表——その先にある希望面接の順番で始まります。
3〜5人の候補者が並び、自己紹介や「なぜ日本で働きたいのか?」という想いを伝えます。初対面の法人の方々の前で話すのは、とても緊張する時間です。それでも、候補者たちはまっすぐ前を見て、自分の言葉で気持ちを一生懸命に伝えていました。一人が話し終えると、周りの仲間たちが小さくうなずいて励ますような表情を見せる場面もあり、その空気には、お互いを思いやるやさしさと連帯感があったと感じました。



個人面接へ進めるのは、グループ面接を通して選ばれた人たちだけ。 つまり、グループ面接は候補者にとっての“第一関門”であり、 「あなたの想いがしっかり伝わった」という証でもあるのです。個人面接候補として名前を呼ばれたとき、驚いたように目を丸くする子、思わず涙ぐむ子もいました。自信が持てず不安そうだった子が、肩をポンと叩かれて笑顔になる瞬間。そのひとつひとつが、見ている私たちにも忘れられない光景です。個人面接では、候補者と法人の方が一対一で向き合います。
ここでは、これまでの経験、家族のこと、そして日本での未来について、ゆっくりと、丁寧に話す時間です。
グループ面接とは違って、今度は自分だけの時間。言葉に詰まりながらも、「伝えたい」という気持ちを込めて話す姿に、 法人の方も真剣に耳を傾けてくれていました。
「あなたは、なぜ日本を選んだのですか?」「日本の生活で、不安なことはありますか?」「ご家族は応援してくれていますか?」そんな問いかけに、一人ひとりが自分の人生そのものを語るように、真摯に答えていました。その姿は、まるで「夢への扉」を、自分の手で開けようとしているようにも見えました。



インドには“頭を横に振る”YESの文化がある!?
首をゆらゆら横に振る動きが「はい、OK」という意味です!日本では“横に振る=NO”のイメージなので、初めて見るとびっくりするかもしれません!

そして最後は、内定発表の時間。ドキドキしながら名前を待つ候補者たち。手を握りしめ、肩を寄せ合いながら目を閉じて祈る子も。名前が呼ばれた瞬間、涙ぐみながら「ありがとうございます!」と立ち上がる姿。隣に座っていた友達が、一緒に拍手しながら涙をぬぐう姿。 その光景は、何度見ても胸が熱くなります。
ここに来るまでの努力、勇気、葛藤——すべてがこの一瞬につながっていたのだと思うと、自然とこちらも涙がこぼれそうになります。このように、マッチング会はただの採用の場ではありません。ひとつの人生の転機となる、真剣勝負の場所です。 そしてそこには、たくさんの感動と、希望の種が詰まっています。この経験が、候補者一人ひとりにとって「人生を信じる力」になってくれるよう、 私たちも全力でサポートしていきたいと思います。


候補者の皆さんは、Zenken × NSDCI クラスに参加し、約8ヶ月間の集中トレーニングを受けながら、日本での就労を目指していきます。
このプログラムに入る前、私は最初のプレスクリーニング(事前選考)の段階から、皆さん一人ひとりと向き合い、「本当に日本で働きたいと思っているか」「将来どうなりたいか」「どんなキャリアを描いているか」 などをじっくりヒアリングし、責任をもって選定させていただいています。
日本語の勉強はもちろん、日本の介護の考え方や実際のケアの方法についても、しっかりと研修を受けてから来日します。日本で働くということは、簡単なことではありません。でも、準備をしっかりして、自信をもって日本に行くために、私たちは全力でサポートしています。


実は、私たちのクラスにいる学生たちの多くはインドの北東部出身です。でも…私自身は、まだ一度もその地域に行ったことがなかったんです!
今回、マッチング会のあとにインド北東部のマニプール州を訪問することができて、本当にうれしかったです。
このマニプール州、実はマニプール出身じゃないインド人でも入るためには事前の許可が必要な特別な地域なんです。それくらい、文化的にも歴史的にもとても特別な場所なんですね。デリーから飛行機で3時間弱かかりました!
到着したときには、「インドの中なのに、まるで別の国に来たよう」と感じるほど、空気も人も、景色もガラッと変わっていてびっくりしました。現地で出されたお料理は、私が知っているインド料理とはちょっと違って、中華料理のような風味を感じるメニューがたくさんありました。
「これはチャーハン?」と思うようなごはんや、 しょうゆのような味付けの野菜炒めなど、優しい味が多くて、すごく食べやすかったです!一緒に行った日本の法人の皆さんも「これは食べやすいですね〜!」と、笑顔で完食していました️


マニプール州には、第二次世界大戦で行われたインパール作戦で亡くなったたくさんの人々の思いが集まった歴史ある場所があります。今回、私たちもその地を訪れ、静かに手を合わせてきました。
広がる空と山々の中で、今ではとても穏やかな場所でしたが、 そこには昔の時代を思い出させる空気が静かに流れていて、 自然と「今を大切に生きよう」と思えるような時間になりました。
インドと日本。今はこうして一緒に未来をつくるために手を取り合えること、 そのことのありがたさを、改めて心の中で感じたひとときでした。
今回のマニプール訪問は、私にとっても初めての経験ばかりで、たくさんの学びと感動がありました。また必ずこの地に戻ってきたい、そう強く思える旅になりました!
Dhanyawad(ダンニャワード)

Heidy's Diaryとは
日本で働く外国人介護人材のリアルをご紹介する月刊誌!
インドネシア出身のヘイディが実際の介護現場にお邪魔し、外国人介護人材のお仕事や活躍の様子を独自の目線でレポートします。

ヘイディ
自分と同じく日本が大好きな外国人にとって、もっともっと働きやすい国にしたい。みんなの幸せが私の幸せにも繋がる!

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