共に業界の未来を担う外国人介護人材メディア『ケア・いろ』 » 外国人介護材の育成に関するトピック » 外国人に向けた日本語教育プログラム

外国人に向けた日本語教育プログラム

介護業界で外国人を働き手として受け入れる際、大切なのが日本語能力と介護に対する知識です。日本語の習得をサポートするため、受け入れ側は日本語教育プログラムの導入を検討している方もいるかもしれません。
ここでは、外国人向けの日本語教育プログラムを紹介しています。

プログラム選定にあたって
押さえておくべきこと

外国人介護士の国家試験合格率は
まだまだ低め

技能実習生や特定技能、EPAなどを利用して日本の介護施設で働く人も、一般的には「介護福祉士の資格を取得して、できるだけ長く就労したい」と考えるケースが多いようです。特にEPAは元々介護福祉士の資格取得を目的とした制度なので、その意欲は高い傾向にあると考えて良いでしょう。

しかし、EPA候補生の介護福祉士資格試験の合格率は、2022年は36.9%(※1)という結果でした。受験者全体での合格率は71.0%だったことを踏まえると、かなり低い数値です。やはり、言語が異なる国で国家試験を受けることは、かなりハードルが高いことが分かります。

参照元:MUFJ 外国人介護人材の介護福祉士取得に向けた調査研究事業【PDF】(https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2023/04/koukai_230420_11.pdf)

国家資格取得を前提とした
学習支援が欠かせない

EPAや特定技能、技能実習生の場合、基本的には介護施設に就労しながら独自に学習を行うことになります。しかし、初めての環境、かつ言葉も不慣れな状態で、働きつつ資格を取得するのは容易ではありません。そのため、就業中とのメリハリをつけ、定期的な学習を促す支援を行うのが望ましいと言えるでしょう。

中には養成校や日本語学校を併設したり、独自の教育システムを用意したりして備える法人もあると言われていますが、資金や規模的に厳しいという施設も多いはず。そこでおすすめなのが、介護福祉士資格取得を目指す外国人に向け、適切なフォローと教育を行ってくれる外部プログラムの利用です。
ここでは、今介護業務に従事している外国人介護士の状況に合わせて利用できるプログラムを紹介します。

介護福祉士資格取得までサポートする
日本語教育プログラムを紹介

2023年2月1日時点、介護人材向けの日本語教育プログラムを提供している企業は41社ですが、その内介護福祉士の試験対策が可能と公式サイトに明記されている企業は9社でした。ここではその9社が提供するプログラムを、通期講座を行う3社とスポット講座を行う6社に分けて紹介します。今働いている外国人の状況に合わせて選んでみてください。

※通期講座:確実に合格するために、年単位で計画を立てながら学習を進めるプログラム
※スポット講座:直近に迫った試験に向けて、苦手分野や特定の項目に注力して対策を行うプログラム

通期講座

向いているのは?
  • 来日して間もない(2年以内)外国人が働いている施設
  • 受験まで時間はあるので、計画立てて確実に合格を目指したい

スポット講座

向いているのは?
  • 試験日が迫っているため、早急に試験対策を行いたい
  • 今の能力では合格できるか不安なので、苦手項目の内容をプラスで学習したい

ニーズ別3選 余裕を持った介護福祉士試験対策を行える通期対応の
日本語教育プログラム

当サイトでは、今後外国人を採用する施設に向けて、通期講座にフォーカス。通期講座を3つのプログラムをニーズ別に紹介します。

実績
重視するなら

AOTS
(海外産業人材育成協会)
AOTSキャプチャ

引用元:AOTS公式HP(https://www.aots.jp/)

  • 1959年創業、日本と海外の経済発展に寄与
  • 国内外合わせてこれまで約400,000人(※)に育成研修を実施
  • 月額費用15,500 円(税込)
※1959年~2018年実績

持続性
重視するなら

ZENKEN
NIHONGO 介護
Zenkenキャプチャ

引用元:ZENKEN NIHONGO 介護公式HP(https://zenken-career.jp/nihongo-kaigo/)

  • 個人学習と共同学習の組み合わせでやる気が続く
  • 1日30分~、週2回の学習で継続的な学習習慣を身に付けられる
  •          
  • 月額費用14,300円(税込)

費用
重視するなら

外国人介護職員
支援センター
外国人介護職員支援センターキャプチャ

引用元:外国人介護職員支援センター公式Hp(http://caregiverjapan.org/)

  • 4年分の学習内容と試験対策がまとまった動画パッケージ
  • 動画コンテンツ量が451本
  •  
  • 月額費用7,500 円(税込)※
※4年間の学習想定の買い切りパッケージ36万円のため、1ヶ月換算で7,500円

ニーズ別3選 通期対応の
日本語教育プログラムを
もっと詳しく

実績重視
なら

AOTS

AOTSキャプチャ

引用元:AOTS公式HP(https://www.aots.jp/)

AOTSの特徴

EPAのフィリピン・インドネシア人
介護福祉士・看護師候補者が対象

AOTSは、主にEPA制度を利用して日本に受け入れられるフィリピン人、およびインドネシア人の介護福祉士・看護師候補者に向けて研修を行っているのが特徴。日本語によるコミュニケーション能力向上と、介護や看護における知識や心構えの習得をメインに、きめ細やかなサポートを心がけています。
生活面、職場面双方からフォローが受けられるため、日本の公共ルールやマナーなどを学ぶことも可能です。

学習計画の立案から習慣づけまで
「自律学習」を意識したサポートも

自律学習を促すためのプログラムを用意しているのもAOTSの特徴。学習計画を立てるところから学習管理、習慣づけまで一貫した支援を行うことで、介護施設での就労経験等のリソースを上手く活用しながら試験対策に活かせるよう働きかけています。
成果発表会や先輩との交流会なども積極的に開催しているため、本人のモチベーションも自然と上がることを狙いとしています。

全て表示する
AOTSのプログラム例
外国人のための
介護福祉士国家試験対策講座(2023年6月時点)
  • 対象:2025 年1月の介護福祉士国家試験を受験予定の外国籍の方等
  • 人数:最小催行人数8名
  • 形態:オンライン(ZOOM)
  • 2023年2月~2024年1月(※途中参加可)
  • 受講日程:木曜日15:00~17:00 × 全48回(予定)
  • 受講料:1名当たり税込186,000 円(15,500 円/月)
全て表示する
AOTSで学んだ外国人の声
日本の文化を
これまで以上に好きになった

日本はとても治安が良く、技術も本当にすばらしい点や、食べ物も健康的で美味しいものが多く、とても生活しやすいです。また、AOTS研修でいろいろな文化施設に行き、日本の文化がこれまで以上に好きになりました。まだまだ学びたいことがたくさんあります。コロナが落ち着いたら、いろいろな観光名所にも行ってみたいと思っています。

引用元:AOTS公式HP(https://www.aots.jp/jp-learning/epa-interview/Bisri-Afna/)

研修がためになっただけでなく、
同じ志を持つ友人もできた

(前略)中部研修センターでは、同じ意思を持った仲間と一緒に、講義を聞いたり、見学をしたり、日本人との交流もできて、とても勉強になりました。介護の仕事に関することをたくさん教わり、今の仕事にも役立っていると思います。(中略)コロナでなかなか外出が厳しいですが、AOTSでの研修時の友人ともネット上でつながっていて、毎日のように話をしているため、直接会って遊ぶことはできないですが、寂しく感じることはありません。

引用元:AOTS公式HP(https://www.aots.jp/jp-learning/epa-interview/Rossa-Sulistyowati/)

全て表示する
AOTSの基本情報
運営会社 一般財団法人海外産業人材育成協会
所在地 東京都足立区千住東1-30-1(北千住事務所)
電話番号 03-3888-8250
URL https://www.aots.jp/
持続性重視
なら

ZENKEN
NIHONGO 介護

Zenkenキャプチャ

引用元:ZENKEN NIHONGO 介護公式HP(https://zenken-career.jp/nihongo-kaigo/)

ZENKEN NIHONGO 介護の特徴

体系的な学習プログラムで、基礎から無理なく学べる

「ZENKEN NIHONGO 介護」は、外国人介護士に向けた、介護福祉士資格取得が目的の学習プログラム。受験する年度から逆算してスケジュールを組まれた体系的、かつ専門的な内容となっており、実践的な語学指導もふまえ、長く介護の現場で働ける海外人材を育成します。
まずは日本語でのコミュニケーションの習得を重視し、そこから無理なく介護についての深い知識が身に着くよう計算されているのもポイントです

高い専門性と、モチベーションを維持する仕組みが両立

「ZENKEN NIHONGO 介護」に在籍する講師陣は、いずれも外国人に対する豊富な日本語指導経験だけでなく、介護分野への深い造詣も兼ね備えたベテラン。講師たちが監修した動画教材も年間約300本視聴可能なので、独自学習も捗ります。
また、共に合格を目指す仲間とともに学べる体制が取り入れられているため、 切磋琢磨しながらモチベーションアップも可能。効率よく、かつ継続的な自習習慣が身に着きます。

参照元:ZENKEN NIHONGO 介護公式HP(https://zenken-career.jp/nihongo-kaigo/)

全て表示する
ZENKEN NIHONGO 介護の
プログラム例
3ヶ月目 生活のための日本語能力向上と簡単な介護日本語の習得
9ヶ月目 介護の仕事を理解し、現場で使われる日本語の習得
2年目 専門用語の理解と運用と介護福祉士試験に向けての基礎固め
3年目 「介護福祉士」受験対策【頻出問題徹底期間】
4年目 「介護福祉士」受験対策【完全に知識を習得】
  • ※月額:14,300円(税込)
全て表示する
ZENKEN NIHONGO 介護を
導入した福祉法人の声
学習状況の把握で
本人へのサポートも簡単に

導入前は受講生の学習状況や進捗がほとんど把握できなかったので、ちゃんと勉強してくれてるのか不安でした。ZENKEN NIHONGO 介護は 毎月のレポートで、受講生が何時間勉強しているのか、どれくらい動画を見ているのかまで詳しく把握できるので助かっています。おかげでこちらから本人へのサポートもしやすいです。

引用元:提供文

継続しやすいペースで学習するため、
挫折を防げる

以前導入していたプログラムは月に2回、2時間の授業だけだったので、受講生のモチベーションが続きにくいのが一つの課題でした。その点、ZENKEN NIHONGO 介護は週に2回授業を行ってくれるのがとてもありがたいです。あくまでも 自宅での勉強がメインなので、週に2回という頻度は学習を継続するにも丁度よく、いい意味でもプレッシャーを与えてくれていると思います。

引用元:提供文

全て表示する
ZENKEN NIHONGO 介護の
基本情報
運営会社 Zenken株式会社(Zenken Corporation)
所在地 東京都新宿区西新宿6-18-1 住友不動産新宿セントラルパークタワー18・19階
電話番号 03-3349-0451
URL https://www.zenken.co.jp/
費用重視
なら

外国人介護職員
支援センター

外国人介護職員支援センターキャプチャ

引用元:外国人介護職員支援センター公式Hp(http://caregiverjapan.org/)

外国人介護職員
支援センターの特徴

合格者を多数輩出した学習プログラムがひとまとめに

外国人介護職員センターが提供する通期の学習プログラムは、基本学習動画とフォロー用のZOOM授業の編集動画をセットにしたオールインワンパッケージ。現場はスケジュール管理程度の負担で高い学習効果を発揮できます。
長年に渡る指導コンテンツと、多数の外国人介護福祉士国家試験合格者を輩出した試験対策コンテンツを、4年間の育成スケジュールに合わせて活用可能です。

外国人介護士の学習状況に合わせて複数のパッケージを用意

外国人介護職員センターが提供する学習プログラムは、入国前から学べるものや新人外国人向けのものまで、幅広く展開されているのが大きな特徴。
また、個人と法人では金額も異なり、年間数万円台で収まるものもあります。学習状況によってはお得に学習プログラムを受けることができるでしょう。

全て表示する
外国人介護職員
支援センターのプログラム例
オールインワン総合研修
  • 基本学習動画と、フォローするためのZoom授業の編集動画をセットにしたオールインワンプログラム。現場はスケジュール管理程度の負担で高い学習効果を発揮可能。
  • 販売価格:新人外国人介護研修プログラム(単体18万円)と介護福祉士通年国家試験対策プログラム(単体20万円)をセットにして、税込み36万円
特定技能介護技能評価試験
対策講座無料オンラインコース
  • 国内で特定技能介護評価試験を受験する留学生や、日本在留外国人に向けて提供するオンラインプログラム
  • 受講料等は無料
  • 動画レッスンや練習問題などはすべて英語で行う。※介護の勉強は日本語で行い、都度英語でも説明
全て表示する
外国人介護職員
支援センターの導入事例

導入事例が見つかりませんでした。

外国人介護職員
支援センターの基本情報
運営会社 一般社団法人外国人介護職員支援センター
所在地 千葉県市川市八幡5-15-14
電話番号 047-713-6214
URL http://caregiverjapan.org/

スポット講座

以下では、直近に迫った介護福祉士試験に向けての対策を行えるスポット講座を提供する会社を紹介しています。

ヒューマンライフケア

ヒューマンライフケアキャプチャ
引用元:ヒューマンライフケアHP(https://human-lifecare.jp/)

ヒューマングループのひとつであるヒューマンライフケアは、介護に特化した教育プログラムを軸に、外国人介護士の育成や介護事業者向けの支援提供を行う会社。外国人介護士育成のほか事業者や企業団体向けの研修プランが充実しており、目的に応じてサービスを利用することができます。

光洋アカデミー

光洋アカデミーキャプチャ
引用元:光洋アカデミーHP(https://www.koyo.jp/academy/)

光洋アカデミーは、日本語教育のほかEPA候補者たちへの介護福祉士国家試験対策に対応するプログラムを提供する会社。技能実習生や特定技能に関する指導にも対応しており、豊富な日本語教育プログラムを提供しています。EPA候補者への国家試験対策をお探しの方にもおすすめ。

アメイジュ

アメイジュキャプチャ
引用元:アメイジュHP(https://amazyu.co.jp/)

株式会社アメイジュでは、外国人介護福祉士候補者の国家試験合格に向け、「JLPT N3合格コース」「介護福祉士合格コース1」「介護福祉士合格コース2」など複数のコースを提供しています。オリジナル教材を使い「受かるための学習」を徹底サポートしているのが特徴。

パーソンコア

パーソンコアキャプチャ
引用元:パーソンコアHP(https://personcore.co.jp/)

パーソンコアは、人と企業のマッチングを行う人材紹介事業の主軸に、外国人向けのオンラインスクール事業を展開する会社。日本語教育と国家試験対策で日本で生活する外国人の在留資格アップグレードさせ、活躍の場を広げる支援を行っています。

そんなパーソンコアの日本語教育プログラムについて調査しました。

愛心国際社会交流協会

愛心国際社会交流協会キャプチャ
引用元:愛心国際社会交流協会HP(about:blank)

外国人のための日本語教育を行う「愛国心国際学院」では、長期学習コースのほか、短期特別コースや、プライベートレッスンなど複数のコースを用意。学生への生活サポートも充実しており、学習しやすい環境が整えられています。

そんな愛心国際社会交流協会が運営する日本語教育プログラムについて解説しています。

メディカ出版

メディカ出版キャプチャ
引用元:メディカ出版HP(https://www.medica.co.jp/)

メディカ出版では、EPA専門に日本語の学習支援国家試験対策、外国人へのメンタルサポートなど複数のサービスを提供する会社。企業と外国人材をマッチングさせる人材紹介事業も行っており、長期的なサポートが期待できます。

そんなメディカ出版のプログラムの特徴について調査しました。