共に業界の未来を担う外国人介護人材メディア『ケア・いろ』 » 外国人介護人材の受け入れに関するトピック » どんな準備をしておけばいい?

どんな準備をしておけばいい?

外国人介護職員の受け入れに際しては、生活環境や教育体制を整備し、業務を標準化しておく必要があります。外国人介護スタッフを受け入れる心構えや、受け入れ準備のポイントをご紹介します。

快適で健康的な生活のために
何が必要かを
考える

外国人介護職員の受け入れに当たっては、最初に住宅や生活家電、携帯電話、ネット環境の手配や銀行口座の開設、住民登録や光熱水道費の引き落としの手続きなどが必要です。煩雑な手続きを職員が行うことには限界があるため、登録支援機関に依頼することもできます。

基本的な生活ルール、交通規則、公共交通機関の利用方法の説明も必要になります。中でも、生活文化の違いによるトラブル防止のため、分別やゴミ出しの方法や騒音に関する注意点などは、わかりやすくまとめておくと良いでしょう。

また、食料品や生活必需品のお店や、体調不良の際の相談先などの情報も必要です。地域によっては、定期的に買い出しに連れていくなどの対応が必要な場合もあります。

災害時の対応についても確認し、サポート方法を決めておきましょう。

参照元HP:厚生労働省【PDF】(https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000678250.pdf)

参照元HP:東京都社会福祉協議会【PDF】(https://www.tcsw.tvac.or.jp/bukai/kourei/documents/gaikokujin.pdf)

参照元HP:日本介護福祉士養成施設協会【PDF】(https://kaiyokyo.net/news/03_handbook.pdf)

共に成長する環境を構築する

外国人介護職員は使い捨てにできる労働力ではなく、共に成長していく仲間です。その意識を職場全体で共有し、成長の機会を提供することが、職員の定着率向上につながります。

外国人介護職員の受け入れは、日本人スタッフにとっても成長の機会です。教育担当スタッフを中心に、異文化コミュニケーションOJTの進め方を学び、教育体制を整えましょう。

また、定期的に面談を行い、介護士としてどう成長したいのかを確認することは、モチベーションの維持に効果的です。組織のキャリアパスと、昇進・昇給に必要な教育や研修を示し、本人の到達度をフィードバックするシステムを構築しましょう。

必要性をきちんと説明し、
交流の機会を設ける

外国人介護職員の受け入れに対しては、「適切なケアが受けられるのか」「コミュニケーションが取れるのか」といった不安を抱く利用者家族も少なくありません。

こういった不安に対しては、外国人介護職員は日本語と介護技能の教育を受けていること、受け入れによってケアに必要な人員が確保でき、職場の活性化や国際支援にもつながることを丁寧に説明し、理解を求めましょう。

治安の悪化を懸念する地域住民もいますが、バイアスが元になっていることがほとんどです。交流会を開いて、外国の料理を味わってもらったり、文化に触れてもらったりして、「知らないことから来る不安」を解消してもらうと良いでしょう。また、地域のお祭りなどに施設として参加することも有効です。

平易な日本語と相談しやすい
環境づくり

外国人介護職員と円滑なコミュニケーションを図るには、簡潔でわかりやすい言葉を使う、ふりがなを振る、写真や図説の入ったマニュアルを用意するなどして、誤解が生じないようにすることが大切になります。口頭で確認するだけでなく、実際に作業をしてもらうなどして、理解度を測るようにしましょう。

困ったり迷ったりした時、すぐに相談できる指導役決めておくのも良い方法です。

また、職員によって業務の進め方が異なると混乱の元になるため、業務の標準化を進めておくことも必要です。

日本の組織は「報告・連絡・相談」を重視しますが、こうした考え方に馴染みのない外国人介護職員もいます。日本の介護はチームで行うものですから、話しやすい、相談しやすい環境づくりを心がけましょう。

日本の「当たり前」を疑い、
価値観を押し付けない

「郷に入りては郷に従え」という言葉もありますが、価値観の押し付けハラスメントになります。日本の「当たり前」は、違う文化から見れば「非常識」かもしれません。時には外国人介護職員の立場で考えてみてはいかがでしょうか。

食習慣や宗教の戒律をはじめ、外国人介護職員がどんな配慮を求めるのか、聞き取りを行なって施設内で共有するといいでしょう。

ただし、行きすぎた配慮は日本人スタッフとの間に軋轢を生みますし、外国人スタッフにも「一人前として扱ってもらえない」といった不満を抱かせかねません。

一人ひとりが無意識のバイアスを持っていることを認識し、互いを尊重する気持ちを持つことが大切という共通の土台に立つための意識づけが大切になります。