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インドネシア人への日本語教育

外国人を採用するときに気になるのは、日本語力です。インドネシア人の日本語力はどのようなレベルでしょうか?

ここでは、インドネシアにおける日本語教育についてまとめました。日本語教育を提供する際に不可欠なのは、相手国の文化への理解です。インドネシアの文化も紹介しています。

インドネシア人の日本語力とは

インドネシアは、東南アジアの中で、日本語教育機関数が最も多い国です。主に後期中等教育から学習していますが、2013年から日本語が必修科目ではなくなったため、それ以前と比較して学習者数は減少しています。減少幅は年々小さくなっており、専門高校での日本語教育が増えています。日本語そのものへの興味やアニメへの興味をはじめ、日本での就業を視野に入れた学習者も多いことから、日本語力が高い国と言えます。オンライン環境が未整備の地方が多いことが今後の課題です。

参照元:【pdf】JAPAN FOUNDATION 国際交流基金/東南アジア https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/dl/survey2021/s_east_asia.pdf

インドネシア語と日本語の違い

文法が異なる

インドネシア語は英語と同様に、アルファベットの26文字を用いて表します。一方で日本語はひらがな・カタカナ・感じで表記するため、インドネシア人にとっては覚えるのが大変です。また、日本語は主語+目的語+動詞が基本語順になりますが、インドネシア語は主語+動詞+目的語です。インドネシア語には過去・現在・未来を表す時制もないことから、この点も覚えておかなければいけません。このように文法的な違いから、日本語の学習に苦戦することも少なくないでしょう。

尊敬語や謙譲語がない

もう一点インドネシア人が日本語学習で苦労する点に「敬語」があります。日本語においては丁寧語や尊敬語、謙譲語などの相手を敬う表現がありますが、インドネシア語には尊敬語と謙譲語がなく、丁寧な表現のみが存在します。インドネシア語における敬語は英語の敬語と同じような表現が存在しており、状況や場所・相手との関係性を踏まえて適切な表現を使用することになりますので、この違いにも戸惑うでしょう。

インネドシア人の日本語教育事情

日本語教育の歴史

1942年から1945年にかけて、日本軍占領下で日本語の普及政策がおこなわれました。全教育機関において、必須科目となります。元々多言語文化のインドネシアを効率的に統治するため、現地の著名な人文学者を総動員して、インドネシア語を体系化して公用語として普及させています。

戦後の1958年、国交が樹立して、人材育成による賠償を行うという協定が締結されました。日本文化学院にて、日本語教育がスタートします。1960年度から1965年度の間に、381人の留学生が来日し、日本国内の大学に進学しました。1961年にコロンボ計画による日本語教育専門家を日本文化学院へ派遣。1962年に高校での日本語教育が選択外国語という形でスタートしました。1960年代にパジャジャラン大学やバンドン教育大学、インドネシア大学で日本語を専門とする学科や講座が開設されました。

1984年に高校外国語教育指導要領が改訂され、日本語が選択必須科目となります。2013年の改訂で必須科目ではなくなりましたが、それまでに日本語の教材が充実しました。

日本語を学習するきっかけ

インドネシアでは、後期中等教育の第二外国語のひとつとして日本語が扱われています。学校の語学学習がきっかけで日本語を学び始める人が多いです。以前は日本語が必修科目だったことから、現在も日本語学習に対する意欲は高いと考えられます。日本語を選択する理由は、日本語そのものへの興味やアニメ・マンガなどの日本文化への興味、日本での就職が上位を占めています。

学校教育での日本語

日本の小学校にあたる初等教育では、日本語を教えている機関はわずかです。選択科目や課外活動で教えている機関があります。中等教育では、中学校にあたる前期中等教育で選択科目や課外活動での日本語教育を行っている機関があります。多くのインドネシア人が日本語に触れるのは、高校にあたる後期中等教育です。第二外国語のひとつとして日本語を教えています。教育機関によって、日本語が必修か選択かが異なります。2013年に新カリキュラムが導入され、日本語学習者数が減少しました。大学にあたる高等教育では、日本語・日本文学科、日本研究学科、日本語教育学科、大学院の日本研究科において、専攻科目や主要科目として取り扱われています。

学校教育以外での日本語

民間日本語学校、技能実習生送り出し機関、企業や政府などの組織内で、日本語教育が行われています。民間日本語学校は、初級から初中級まで、技能実習生送り出し機関ではN5~N4を目標としたコースが設定されています。オンラインコースとして、日本語学習プラットフォーム「みなと」が開講され、教師サポート付きで学習可能です。

参照元:【pdf】JAPAN FOUNDATION 国際交流基金/インドネシア(2020年度) https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/area/country/2020/indonesia.html

外国人介護材の育成のポイントを解説

介護現場で求められる日本語レベル

外国人が日本で就労するためには在留資格が必要です。この在留資格には4つあり、それぞれにおいて求められる日本語レベルが異なります。在留資格ごとに求められる日本語能力は以下のようになっています。

EPA入国時の要件はN5程度
介護一部の養成校の入学要件はN2程度
技能実習入国時の要件はN4程度
特定技能入国時の要件は「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力」「介護の現場で働くうえで必要な日本語能力」

参照元:【pdf】三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社/外国人介護職員の雇用に関する介護事業者向けガイドブック(https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000497111.pdf)

参照元:日本国際教育支援協会(https://www.jlpt.jp/sp/about/levelsummary.html)

国家資格取得を支援する教育システム「ZENKEN NIHONGO 介護」

Zenkenキャプチャ

引用元:ZENKEN NIHONGO 介護公式HP(https://zenken-career.jp/nihongo-kaigo/)

ZENKEN NIHONGO 介護の特徴

基礎から学べる体系的な学習プログラム

介護福祉士資格取得を目的とし、外国人介護士に提供される学習プログラム「ZENKEN NIHONGO 介護」は、受験する年度からの逆算によってスケジュールが組まれる体系となっています。専門的な内容かつ実践的な語学指導もふまえながら、長く介護現場で働ける海外人材を育成するソリューションです。
まずはじめに日本語によるコミュニケーションの習得を重視しており、そこから無理のない範囲で介護についての深い知識を身に付けられるよう設計されているのもポイントです。

モチベーションの維持と高い専門性を両立した仕組み

「ZENKEN NIHONGO 介護」に在籍している講師陣は、いずれも外国人に対する豊富な日本語指導経験を持っています。さらにそれだけでなく、介護分野に対する深い造詣も兼ね備えたベテランとなっており、その講師たちが監修した動画教材も年間約300本ものボリュームが視聴可能です。これによって独自学習が捗るほか、共に合格を目指す仲間とともに学べるような体制が構築されているため、切磋琢磨しながらモチベーションアップを保ち続けることも可能です。効率のよさと継続的な自習習慣を身に付けることができるでしょう。

ZENKEN NIHONGO 介護のプログラム例

3ヶ月目 生活のための日本語能力向上と簡単な介護日本語の習得
9ヶ月目 介護の仕事を理解し、現場で使われる日本語の習得
2年目 専門用語の理解と運用と介護福祉士試験に向けての基礎固め
3年目 「介護福祉士」受験対策【頻出問題徹底期間】
4年目 「介護福祉士」受験対策【完全に知識を習得】

ZENKEN NIHONGO 介護を導入した福祉法人の声

学習状況の把握で本人へのサポートも簡単に

導入前は受講生の学習状況や進捗がほとんど把握できなかったので、ちゃんと勉強してくれてるのか不安でした。ZENKEN NIHONGO 介護は 毎月のレポートで、受講生が何時間勉強しているのか、どれくらい動画を見ているのかまで詳しく把握できるので助かっています。おかげでこちらから本人へのサポートもしやすいです。

引用元:提供文

継続しやすいペースで学習するため、
挫折を防げる

以前導入していたプログラムは月に2回、2時間の授業だけだったので、受講生のモチベーションが続きにくいのが一つの課題でした。その点、ZENKEN NIHONGO 介護は週に2回授業を行ってくれるのがとてもありがたいです。あくまでも 自宅での勉強がメインなので、週に2回という頻度は学習を継続するにも丁度よく、いい意味でもプレッシャーを与えてくれていると思います。

引用元:提供文

ZENKEN NIHONGO 介護の基本情報

運営会社 Zenken株式会社(Zenken Corporation)
所在地
電話番号 03-3349-0451
URL https://www.zenken.co.jp/

ZENKEN NIHONGO 介護について
さらに詳しく

インドネシア人の文化について

インドネシアは、多民族・多言語国家です。700以上の言語がある環境のため、言語学習力が高いという国民性を有しています。また、外国で働くことが珍しくない文化のため、外国語を習得することに抵抗が少なく、就職を見据えた外国語学習をしている人が多いです。日本語は、その中でも人気の言語です。

インドネシアと日本は、戦略的パートナーとして、経済、政治、社会とあらゆる面で友好関係を築いています。大の親日国家で、日本に在住しているインドネシア人もたくさんいます。

穏やかな国民性は日本の国民性とも親和性が高いですが、宗教観に大きな違いがあることに配慮が必要です。インドネシアでは、イスラム教が一般的。断食や礼拝があります。また、豚肉は禁忌。豚肉を扱った厨房や調理器具での調理を拒否することもあるので、念入りなフォローが必要です。

インドネシアについて
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インドネシアの文化を理解して日本語教育を提供することがポイント

インドネシアは、高校から日本語を学ぶ環境が整っています。多言語国家であることもあり、日本語を習得する能力が高い人が多いです。日本との親和性が高く、意欲的に学んでくれるでしょう。ただし、宗教観や文化の違いがあります。インドネシアの文化を理解した上で受け入れることが大切です。

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