日本の介護業界では現在、多くの外国人が活躍しています。なかでも最近多いのが、ベトナム人の技能実習生です。ベトナムについて知りたい方必見。ベトナム人の人口や宗教、介護との親和性について解説しています。
海外人材が日本で働く際は、在留資格が必要です。介護分野での在留資格は、以下の通り4種類あります。
最初に開始された在留資格は、2008年にスタートした特定活動「EPA介護福祉士」です。2016年に在留資格「介護」がはじまりました。在留資格「介護」は、国家資格「介護福祉士」が条件です。また、2017年には技能実習「介護」が加わり、2019年から日本の人材不足解消を目的として、特定技能「介護」が創設されました。
ベトナム人の在留資格もこの4種類のどれかです。在留資格によって受け入れる際の流れが異なります。
4種類の在留資格について、以下のページで解説しています。ご参照ください。
ベトナムの労働者の海外派遣を扱う企業は、労働・傷病兵・社会省(MOLISA)と海外労働管理局(DOLAB)による認定を受けています。DOLABから認定された送出機関とベトナム人を採用したい日本企業が労働提供契約を締結するのが基本です。ベトナムの送出機関を通じて、DOLAB申請を行い、推薦者表を取得する必要があります。この推薦者表がないと、日本に入国するために必要な在留資格認定証明書交付申請ができません。
ベトナムには、「テト」という長期休暇があります。テトは、ベトナムの旧正月のことです。中国の春節と同じような文化と理解すればいいでしょう。日本のように毎年1月1日と決まっているわけではなく、前年の10月頃に決定されます。テトはベトナム人が1年で最も大切にする行事です。遠く離れて働く若者も、テトには実家に帰省し、家族や親せき一同が集まります。日本で働くベトナム人もテトには実家に帰省することが多いので、毎年の日程に配慮しましょう。
ベトナムは、日本よりレディファーストの習慣が浸透しています。荷物をさりげなく持ってあげたり、タクシーに乗る時は女性のためにドアを開け自分は最後にのったり、レストランではソファ席に女性を座らせたりといったことは、ベトナム女性が想定する最低限のレディファーストです。食事をするときは男性が支払うことがベトナムの習慣ですので、プライベートでベトナム女性と食事をするときは複数で言った場合でも男性が支払うといいでしょう。
ベトナム人は、まじめで勤勉な国民性です。官僚的な性質があり、日本人以上にプライドが高いといわれています。そのため、人前で叱ると、プライドを傷つけられたと感じてしまう可能性が高いです。ベトナムに限らず、どこの国の人にも同じですが、人前で叱ることは避け、個別に注意するようにしましょう。
まじめな気質のベトナム人でも、日本人の感覚とズレが生じるのは、時間感覚です。おおらかな国民性とバイク大国で交通渋滞が日常的な生活習慣から、ベトナム人にとって時間に遅れることはあまり気になりません。遅刻することを考慮に入れて、待ち合わせの時間を早めに設定するか、早めに来るよう事前に伝えておくという工夫が必要です。
その他、外国人材の受け入れについてまとめていますので、参考にしてください。
ベトナム人材を受け入れる際の流れは在留資格によって異なります。
ベトナム人材を受け入れる流れの一例として、EPA就学コースで介護福祉士養成施設に通う流れを紹介します。ただし、近年はこの就学コースの受け入れ実績がほとんどありません。多くの候補者は介護施設で働きながら研修を受けています。
一般的な就労コースの流れも簡単に紹介します。
JICWELSに求人登録申請を行い、JICWELSが求人申請を行った受入れ希望機関の要件確認を行います。求人登録された受入れ希望機関は、JICWELSと職業紹介契約と受入れ支援契約を締結します。
JICWELSが求人登録された受入れ希望機関の求人情報を送り出し調整機関に提供します。送り出し調整機関が就労希望者の募集・審査・選考を行います。JICWELSが送り出し調整機関が選考した就労希望者の面接を行います。希望する受入れ希望機関には、就労希望者に直接仕事内容や労働条件の説明を行う現地合同説明会に参加することが可能です。
マッチングが成立したら、雇用契約を締結します。
日本語研修期間が訪日前・訪日後に候補者に対して日本語研修を実施します。JICWELSが訪日後の研修期間中に介護導入研修を実施します。
海外人材を受け入れる際は、日本語でのコミュニケーションに不安を感じるのではないでしょうか。以下のページでは、日本語教育プログラムについて紹介していますので、参考にしてください。
当サイトでは、外国人介護人材を受け入れ、経営を改善していくための情報を紹介しています。スムーズに外国人介護人材を受け入れ、外国人材に活躍してもらいたい施設は、ぜひ参考にしてください。