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ネパール

介護業界の人材不足を解決する糸口として注目されている外国人人材。アジアの国のなかでも、今回はネパールの人口や宗教、介護との親和性について調査しました。スタッフとして受け入れる際の注意点についても解説しています。

概要

参照元HP:外務省(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/nepal/data.html)

ヒンドゥー教の文化・慣習

インド社会に広く存在する宗教

ヒンドゥー教は、古代インドのバラモン教と民間信仰が融合して形成された宗教のこと。輪廻と解脱の思想があり、主にインド及びネパールで信仰されています。

インド社会においては独自の身分制度「カースト」があり、4つの身分を基礎にカーストごとの共通の習慣をもつといわれています。

また、身分によって職業や飲食、結婚などに厳格な規制が存在します。なお、仏教の開祖であるブッダがネパールのルンビニで生まれたという説から、ネパールにおけるヒンドゥー教は仏教と融合しているのが特徴です。

ヒンドゥー教を信仰している人は宗教生活の土台となっており、食生活を含め、個人の信条を非常に大切します。

参照元HP:国土交通省【PDF】(https://www.mlit.go.jp/common/000116950.pdf)

食生活にもヒンドゥー教ならではの
慣習がある

ヒンドゥー教の多くは食事に関する意識が強く、口に入れる食材に対して非常に気を使うケースがあります。

とくに、肉食と菜食の区別がはっきりしており、徹底して肉食を避ける人もいます。また、肉そのものでなくてもブイヨンや出汁も同様。なかには鶏肉や羊肉など限定的に肉食をする人もいます。

そのため、スタッフとして迎え入れる場合は事前に食生活確認しておくといいでしょう。

日本食でよく使われる豆腐や野菜天ぷらなどの料理はヒンドゥー教の人にも好まれるため、個別対応することでトラブルを回避することができます。

介護職との親和性

中国とインドに挟まれ、他民族とのつながりが深い国でもあるネパール。歴史的にも多種多様な人々と関わってきたことから、文化に対して寛容な面があります。そして、それと同時にホスピタリティの精神も持ち合わせているのがネパール人の特徴です。

介護に携わる人材として欠かすことのできない思いやりの心を持っていますので、介護職との親和性は高いでしょう。仏教徒からの影響も強いため、自然な形で目上の人を敬うことができます。

ネパール人の特性

ホスピタリティ精神が強い

中国とインドにはさまれたネパールは古くから多様な文化に関わってきた民族です。エベレストなどの歴史的な観光スポットもあり、国内外の人と接する機会も多いことから、他者に対して社交的で寛容な特性を持ちます。そのため、ホスピタリティ精神に溢れた人々が多いのが特徴です。

また、人種の違いなど気にせずオープンに接することができるため、言葉の壁を超えた友好関係を築くことができるでしょう。

スタッフとして受け入れた場合も、高齢者に対して思いやりの精神を持って接してくれるでしょう。

国際感覚を身につけている

多様な文化の交流地として栄えてきたネパールは、基本的に英語力が高い人が多く、国際的なコミュニケーション力に長けているといわれています。そのため、積極的なコミュニケーションが期待できます。

また、日本文化に対する興味を強いのが特徴。日本とネパールは第二次世界大戦後に外交関係が構築されており、それ以降両国は良好な関係を保っています。そのような背景から、日本に対する印象は良好だとされています。

ネパール人を受け入れるときの
注意点

他者に対して寛容で高い社交性を持つネパール人。介護との親和性も高く、日本との相性も良さそうですが、介護業界に対する理解はまだ発展途上のようです。ネパール人の試験合格率はまだ低く、これからに期待が高まっています。

また、敬虔なヒンドゥー教徒である場合は食生活に対する配慮が必要になります。ネパール人の雇用を検討している方は宗教への理解を深め、受け入れ態勢を整えるようにしましょう。