外国人介護人材の“リアル”をお届け!

『Heidy's Diary 鳥取県特集』では、本事業の利用有無にかかわらず、県内で活躍する外国人介護人材や受入れ法人様をご紹介しています。
今回取材したのは、鳥取県米子市にある社会福祉法人こうほうえんさん。ベトナムとインドネシア出身の外国人職員が11名在籍し、他法人からも見学者が訪れるほど、「外国人職員の受け入れ体制が非常に整っている」ことで知られる法人さんです。現在のあたたかい職場環境の裏側には、うまくいかなかった経験も含めて、その“積み重ね”が、今のあたたかい職場環境につながっているのだと感じました!


今回お話を伺ったのは、ベトナム出身のトゥアンさんと、インドネシア出身のライサさん。お二人とも、こうほうえんさんで初めて介護の仕事に挑戦しました。
「入職して、最初の1週間はずっと見学でした。とにかく、オムツ交換から全部びっくりした記憶があります」そう話してくれたトゥアンさん。一方ライサさんも、「前職は工場だったので、介護の専門用語が全部新しくて、最初は何も分からなかったです」と、正直な気持ちを教えてくれました。
それでも今では、利用者さんとの会話が毎日の楽しみに☆取材中、特に印象的だったのはトゥアンさんの姿です。普段はとてもシャイだそうですが、利用者さんの名前を自然に呼び、やさしい表情で接していらしたのが心に残りました。

困ったとき、どうしていますか?そう聞くと、お二人ともほぼ同じ答えでした。
「難しい言葉があったら、まずメモします。意味を調べて、それでも分からなかったらエルダー(指導する先輩)に聞きます」トゥアンさんも、「周りに聞くようにしています。怖いと思ったことは一度もないです」と話してくれました。
特に印象的だったのは、「聞けない雰囲気がない」ということ。介護現場は忙しい時間も多いですが、「今、聞いても大丈夫かな・・・」と遠慮しなくてもいい空気がありました。この“聞きやすさ”こそが、定着の一番の理由なのではないかと感じました!

「鳥取って、正直どうですか?」と聞いてみると、お二人とも少し考えてから、顔を見合わせてにっこり。トゥアンさんは、釣りや旅行が趣味で、休日にはいろいろ巡っているそうです。「気づいたら、ほぼ観光地の全部へ行きました」と笑って話してくれました!
そんなトゥアンさんとライサさんに「不便だなと感じるところはありますか?」と聞くと、少し困ったような表情を浮かべてから「・・・・・・強いて言うなら、電車の待ち時間くらいですかね(笑)」思わずこちらも笑っていました。二人からのおすすめスポットは、春と秋は鳥取砂丘と大山。「夏は暑いけど、春と秋は本当に気持ちいいです!」とのこと。


Q 人材育成で大事にしていることは?
「成長を、ちゃんと“見える形”にすること」
介護の手順を細かく分け、一つひとつ「できた」を確認し、できていればシールで見える化をしています。「今どこまでできるのか」が本人にも、周りにも分かる仕組みがあります。先輩職員のエルダーが常に隣にいなくても、外国人職員は焦らず、自分のペースで成長できます。

成長が見える仕組みと「いつでも聞いてね」という職場のあたたかさが素敵でした。
仕事以外でも交流会で地域や社会との接点が増えると、毎日がもっと楽しくなりますね。鳥取が「自分の居場所」になることが定着のヒミツだと感じました!

まず、入職してすぐに介護の仕事をしてもらうことはありません。最初の1週間は、現場を見学してもらう期間にしています。利用者さんとの関わり方、先輩職員の声かけ、介護の空気感。技術よりも先に、「介護とはどういう仕事なのか」「どんな気持ちで向き合う仕事なのか」を感じてもらうことを大切にしています。
そのうえで、少しずつ現場に入ってもらいますが、ここでも無理はさせません。介護の手順は細かく分け、一つずつ確認しながら進めていきます。できたことは、シールを使って”見える化”。「今、どこまでできるのか」、「次は何を覚えればいいのか」が本人にも、周りにも一目で分かります。エルダーが常に隣にいなくても、 成長の過程が共有できる。この仕組みが、安心して学び続けられる環境につながっていると感じています。

以前は、「分かった?大丈夫?」と聞いてしまうことが多かったです。でも、返ってくるのはほとんどが「大丈夫です」という言葉。後から振り返ると、本当は分かっていなかった、聞きづらかったんだろうな・・・と気づきました。
その経験から、質問の仕方を工夫するようになったと課長の戸田さん、主任の矢野さんが話してくださいました。失敗をそのままにせず、「どうすればよかったか」を考え続けてきたことが、今の育成につながっています!
仕事のことだけでなく、「人と人とのつながり」をつくることをとても大切にしています。日々の現場の中でも、声を掛け合ったり、一緒に休憩を取ったりと、自然に話せる関係づくりを意識していますが、それに加えて、交流会や行事も大事な機会だと思っています。
例えば、国ごとの料理を紹介するイベントや、みんなで参加する行事を通して、仕事以外の一面を知ることができます。「こういう文化があるんだ」「これ、美味しい!」と、お互いを知るきっかけになるんです。
また、夏にはグローバル人材交流会も開催しています。インドネシア、ベトナム、フィリピン出身の方や、地域の方、他法人の外国人職員も参加し、約50名が集まりました!(こちらは、鳥取県からの補助金で開催したそうです)
職場の中だけで完結させず、地域とのつながりを感じられることが、「ここで暮らしていこう」と思える安心感につながっていると感じています。仕事だけの関係ではなく、 笑顔で話せる時間や、 ホッとできる居 場所があること。そうした積み重ねが、 定着につながっているのだと思います。



日本に来た当初、トゥアンさんにとって、 介護の仕事はまったくの未知の世界でした。 言葉も、仕事の内容も、 すべてが初めてのことばかり。入職して最初の1週間は、現場を見学するところからのスタートでした。
利用者さんとの関わり方、 先輩職員の声かけや動き、 介護現場の空気感を、じっくりと見て、感じる時間。“いきなりやらされる不安”はなかったそうです。現場に入ってからも、分からない言葉はメモをし、困ったときは必ず周りに聞く。その積み重ねで、少しずつ「できること」が増えていきました。今では、利用者さんと自然に会話をし、その人の人生の話を聞くことが、 介護の仕事の楽しさになっています。
今、トゥアンさんが目指しているのが、 介護福祉士を取ること。一度挑戦した試験では、 自信が持てず、悔しい思いもしたが 「ちゃんと準備して、自信をつけてから受けたい」 と、仲間と一緒に勉強を続けています。鳥取での暮らしを楽しみながら、ここで働き、成長していく。トゥアンさんの歩みは、 未来へとつながっていると思います!


ライサさんが介護の仕事を選んだ理由は、「人とコミュニケーションを取りたい」という想いでした。前職は工場勤務。 介護の専門用語や、日本語の言い回しに、 最初は戸惑うことも多かったそうです。「言葉が分からなくて、不安になることもありました」それでも、メモを取り、自分で調べ、分からなければエルダーさんに聞く。周りの職員が丁寧に向き合ってくれたことで、少しずつ自信を持てるようになりました。
今では、利用者さんとのやり取りや、職員同士の会話の中で、「学ぶことがたくさんあって面白い」と感じているそうです。ライサさんの目標は、介護福祉士の資格を取得し、ずっと日本で働き続けること。初めての試験に向けて、緊張しながらも準備を進めています。分からないことは先輩に聞き、 時にはトゥアンさんに相談することも。

仕事だけでなく、鳥取県での生活も大切にしながら、ここを“自分の居場所”として、これからの未来を描いている、トゥアンさんとライサさん。二人の歩みは、支え合い、育て合う環境の中で、 これからも続いていきます。


「できないこと」ではなく、「できるようになったこと」に目を向ける。
その積み重ねが、外国人職員の安心と、長く働きたいという気持ちにつながっているのだと感じました♡
Heidy's Diaryとは
日本で働く外国人介護人材のリアルをご紹介する月刊誌!
インドネシア出身のヘイディが実際の介護現場にお邪魔し、外国人介護人材のお仕事や活躍の様子を独自の目線でレポートします。

ヘイディ
自分と同じく日本が大好きな外国人にとって、もっともっと働きやすい国にしたい。みんなの幸せが私の幸せにも繋がる!

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