外国人介護人材の“リアル”をお届け!
茨城県五霞町の特別養護老人ホーム「きららの杜」。こちらで働く外国人介護士4名が「介護福祉士国家試験」に合格した!とお聞きし、合格者のお一人に、勉強法や介護福祉士としての気づきなど詳しく伺ってきました♪
ディマスさん(インドネシア出身)
2019年にEPAとして来日。温かい人柄で利用者さんから大人気。職場では外国人職員を引っ張ってくれる、頼れる存在!
日本では介護職の需要があると知り、可能性を感じた
インドネシアで4年制大学の看護学部を卒業しました。勉強したことを活かして海外でキャリアを積みたい、と考える中で、日本での介護職需要に可能性を感じました。
EPAで入職する時に立てた目標は「まずは3年間仕事する」。介護福祉士になるなんて夢のまた夢のような目標だったんです!
現場で見て理解するやり方が、自分には合っていた
1回目の受験はとにかく教科書を暗記するのに必死でした。ですが途中で「私は現場で実際に見て理解した方が吸収できるタイプだ」と気づき、丸暗記ではなく、現場で理解するような勉強方法に切り替えました。
勉強ばかりだと息が詰まるので、プライベートを充実させることも大事です!
基礎をきちんと理解して身に着ける大切さを知った
来日した私が驚いたのは「日本人はなんでそんなに細かいの?」ということ。インドネシア人は「大体で大丈夫!」という考えなので(笑)
ですが基礎をきちんと理解して身につけられれば、試験にも合格できるし、何より現場の対応も丁寧にできます。日本人がなぜ細かいのかわかりました!
もうすぐ生まれてくる子供が自立するくらいまで!
もうすぐ子供が生まれるんですが、子供が自立するまでは日本で働きつづけたいですね。(※奥様もきららの杜で特定技能の在留資格で働いています。現在妊娠中で7月に出産予定!)
今は自動車教習所に通学中。子供がいる生活や外国人職員の後輩の面倒を見るのに役立つので。年内に取りたいです!
4人もの外国人国家資格合格者を輩出した「きららの杜」様では、どんな支援を行っているのでしょうか?
介護福祉士を目指す専門的な
日本語教育プログラムを用意
介護福祉士を目指す日本語教育「ZENKEN NIHONGO 介護」を利用しています。日本語力・介護知識が個々で違っても、動画レッスンはシフトの合間で視聴でき、ライブ授業もシフトに合わせ柔軟に組んでもらえるので助かりますね。
どんな目標で日本に来るのか?という確認が大事★
ディマスさんのように「介護福祉士に合格する」⇒「キャリアアップ」⇒「家族や後輩のために免許をとる」といった、何事にも明確な目標がある方はハートが強いなと思います!大変なことがあっても直ぐ立ち直れるはず。
今回お話を伺ったみなさま
社会福祉法人 五霞愛隣会
きららの杜 施設長 小林さん
社会福祉法人 五霞愛隣会
きららの杜 介護主任 佐藤さん
「ディマスさんは来日直前に結婚し、すぐアイリンさんと離れ離れに。“私生活で安息を得るために奥さんを日本に呼んだらどう?”と私から声をかけました。ディマスさんの仕事が職員からも利用者様からも高評価だったからこそ、長く居てもらいたかったんです。アイリンさんもお会いするととても真面目で良い方だったので、是非一緒に働きたいと思い採用しました」(小林さん)
「本人の本当に思ってることを引き出せない時です。でもそういう時はいつもディマスさんが力を貸してくれます。違う国籍の職員も頼りにしている存在です」(佐藤さん)
「まずは、家具家電がそろった快適な住居を用意しています。日本語や介護福祉士の勉強は、EPA在留資格者にもそれ以外の在留資格者にも、それぞれに合わせた適切な学習プログラムを提供しています」(小林様)
「学習環境は用意しますが、プレッシャーはかけないように心掛けています」(佐藤さん)
「介護福祉士は専門職。きららの杜はユニット型なので、ユニットリーダーなど、ぜひ上を目指してほしいですね」(小林さん)
「日本人には言いにくい悩みも、ディマスさんに間に入ってもらえば相談に乗れる」と佐藤さん。なるほど!
今月のナイスショット!
利用者様と一緒に歌を歌っているディマスさん♪
「きらきら星」の歌が得意な利用者様と一緒に歌う様子をゲット!
今回お話をお聞きしたのは、きららの杜デイサービスユニットで勤務するアイリンさん。ディマスさんの奥様です!
インタビューさせてもらったのは
インドネシア出身のアイリンさん
特定技能外国人として来日。現在は7月に出産を控える妊婦さん。
私は特定技能外国人として2022年に来日しました。日本へ来た目的は、結婚したばかりのディマスさんと一緒に暮らすため。日本で夫と一緒に働くために、特定技能試験の猛勉強を行い、合格することができました。夫と一緒に暮らせるのはとても嬉しかったですが、介護経験がない中で、上手く仕事できるかどうかは不安でいっぱいでした。でも、きららの杜は家族みたい。職員も皆優しくて、今は楽しく仕事をしています。
妊娠は想定外だったので、施設に話すのは勇気がいりましたが、とても温かい声をいただけました。実は入職したときから子供や将来のことについて施設とよく話をしていました。施設からの心強い言葉に支えられて、日本で産んで育てることを決断することができました。これから先は施設の皆様に恩返ししたいです。だからこれからも、日本で頑張っていきたいと思います。
ヘイディの編集後記
日本で働く外国人介護人材のリアルをご紹介する月刊誌! インドネシア出身のヘイディが実際の介護現場にお邪魔し、外国人介護人材のお仕事や活躍の様子を独自の目線でレポートします。
ヘイディ
自分と同じく日本が大好きな外国人にとって、もっともっと働きやすい国にしたい。みんなの幸せが私の幸せにも繋がる!
「ケア・いろ」(care_iro)外国人介護人材応援メディア
Instaguramもぜひチェックしてみてください!一生懸命更新してます!